植え込み型ペースメーカー、人工腎臓、ロセックやジェノトロピンなどの大型新薬をはじめ、数々の画期的な発明がスウェーデンで生まれました。また、スウェーデンにはヨーロッパ有数のバイオテクノロジークラスターが2つあり、バイオテクノロジー産業はヨーロッパ第4位の規模を誇ります。数多くの世界的な製薬会社およびバイオテクノロジー企業が、インライセンス、臨床研究、学術研究機関とのパートナーシップなどのかたちでスウェーデンに投資をしています。
高度に進化したインフラ
Astra、Elekta、Gambro、Pharmaciaといった企業は、スウェーデンが100年にわたってライフサイエンス産業で成功を収めてきたことの証です。今日、この業界では800を超える企業が42,000人を雇用し、バリューチェーン全体を網羅していますが、特に力を入れているのが、新薬の発見と開発、医療技術、医用工学です。スウェーデンにはヨーロッパ有数のバイオテクノロジークラスターが2つあります。ストックホルム・ウプサラ・バイオ地域と、オーレスン地域のメディコンバレーです。
医療の広い分野に強み
スウェーデンの医薬品開発パイプラインはヨーロッパでも特に強力で、癌関連、代謝性疾患、心血管疾患、神経疾患の新薬候補を持っています。また、医療技術と医用工学の企業は、バイオテクノロジーツール、診断法、医療機器、生体材料、再生医療などの分野で世界を先導する立場を確立しています。
世界的に定評のある研究機関
スウェーデンには6つの医科大学がありますが、それぞれに特徴があり、得意とする領域を持っています。ストックホルムにあるカロリンスカ研究所は、生物医学の分野で世界トップクラスの大学です。米国とEUの生物医学分野における研究生産性を比較した調査で、人口規模と研究開発費に対する論文の被引用数および発表件数を算出した結果、スウェーデンは5項目のうち4項目で第1位でした。スウェーデンの研究者が特に優れた力を発揮しているのは、主に、糖尿病、肥満、インシュリン抵抗性、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病などです。
臨床試験に適した環境
世界で最もよく売れている医薬品は、従来の化学的医薬品もバイオ医薬品も、スウェーデンの患者で試験が行われています。スウェーデンは、科学の質が高いこと、明確に定義されたコホートに迅速にアクセスできること、患者を追跡する能力が傑出していることで知られています。有効性と安全性に関する非常に精度の高いデータを長期にわたって取ることができるため、安全性を確認する市販後調査(フェーズⅣ)に理想的な環境となっています。
疫学と遺伝子研究に好適
スウェーデンでは、遺伝的要因や環境的要因が健康に及ぼす影響についての研究が他のどの国よりも正確にできると考えられています。これは、個人識別番号が使われ、人口、健康、特定の疾患、医薬品、国内各地の医療の質が公式に登録されているからです。大規模なバイオバンクも複数構築されています。